最近中崎町のカフェがアツいみたいですね。実は35年前(って自分で書いてて驚くw)に新卒で入社した会社の職場が梅田センタービルでした。当時は梅田で一番新しいインテリジェントビルで、ビル自体はキラキラだったんですが、周囲の中崎町は全く開発されていない辺鄙なゾーン。梅田の端っこなのに戦後の臭いがしていて、家賃も安く庶民が安い家賃に引かれて住み着いていた下町中の下町でした。冒頭の写真はひがし中通りという若干下世話なゾーンなんですが、雰囲気を伝えたくて採用w 今回の街歩きはここからスタートします。
ちなみに今回も機材はLeica M11 + Summicron 35mm(カナダ製6枚玉)です。
東京だと新宿歌舞伎町だと思うんですが、東梅田は雑多な飲み屋街が広がり、今も週末は学生やサラリーマンの飲んだくれが大声で通りで騒いでいる街です。居酒屋と風俗のイメージ。
会社の近くにあった飲食店ビルの一階にレコード屋さん発見。結構お客さん入ってました。アナログ回帰ブームなんでしょうね。
このお店の女将さんと軽く立ち話したんですが、「私はここで生まれ育って半世紀だけど、ここ15年で中崎町は大きく変わった」と。ですよね。私の記憶にある30年前の中崎町とは全く違う街になっています。なんせ人がいなかった通りに観光客が一杯。その半分はインバウンド外国人。みんな事前情報をよく仕入れてるんですね。
いやー、驚きました。とにかくエリアが広くて、街のブロック全体がカフェゾーンになっちゃってます。まだ民家も残ってるんですが、あちこち地上げ(懐かしい響き!)も入ってるみたいで、大阪は”大梅田”として街が拡張してるんですね。まだこれからグランフロント二期工事も待ってますから、JR大阪駅北側は福島方面に向けても開発が進むでしょう。これはもう街としての集積度は日本一なんじゃないでしょうか。
あと最近感じるのは若い世代の行動パターンが完全にアルコールからカフェに移行してますよね。酒・タバコ・ギャンブルはもう若者には魅力ないんでしょうね。ついでに女遊びも。昭和な人間からすると若者は何を愉しみにしているのかと思っちゃいますが、こうして自分の脚で街を歩いて若者の行動パターンを追体験してみると、確かにおカネを使わなくても愉しいんですよね。こちらのバブルな頭を切り替えないといけません。今の若者は決して可哀想でも何でもなく、我々Old世代よりはるかに上手に人生を愉しんでいます。私は日本って「天国にいちばん近い国」だと思ってるんですが、このピースフルな空気感が世界中の人びとの共感を呼んでいるのでしょう。良い休日を過ごさせていただきました。
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