金融リテラシー

バブル崩壊後の日本経済は”失われた30年”と呼ばれるデフレの時代を過ごしてきました。これは金融目線でいうと、現金の価値が上がっていた時期でした。だって物価が下がるんですからね。貯金しておく、のが正解だったわけです。ではこれからはどうか。為替レートの動向なんて誰にも分かりませんし日本経済の先行きなんて予想もできませんが、さすがにデフレは終わりそうな気配ですね。地味に電気料金の値上げが効いてくる気がします。全ての家計を直撃しますので、誰もが物価上昇を肌で感じるでしょう。これは企業の意志決定にも影響を及ぼします。今まで企業も価格を上げるのを怖がっていたんですよね。だから値段据え置きのままで内容量を削ったりセコいことするわけです。見え見えなんですがw 今後はさすがに値上げを実行する会社が増えるでしょう。

そうなると、個人はどうすべきか? もう貯金が正解、とはいきません。残高の数字は減らなくても、物価と為替に取り残されてあなたの現金の価値はどんどん目減りしていきます。これに気付くか気付かないか、数十年後に大きな差になります。恐らく年金の支給開始年齢はどんどん引き上げられ、自分の身を守れるのは自分の資産だけ。なのに、どうしてこんなにも多くの日本人にとって資産運用に関するリテラシーが敷居の高いものになってしまってるんでしょうか。資産運用なんてお金持ちのことで私には関係ない? 株はギャンブルで怖いもの? どこから手を付けていいかわからない? 

そんな人にはこの本をご一読されることをオススメします。読むのが面倒だという方には結論を。答えは「インデックス買っておけ」です。そういいながらインデックスにも色んな銘柄あるんですが、私の個人的なオススメはアメリカのS&P500です。なぜか。アメリカが世界最強の武力国家だから、です。ロシアや中国がいくら逆らおうが、これからインドが伸びようが、最終的にアメリカの意に沿わない国家は潰されます。その最たる例が日本です。日本は第二次世界大戦と戦後の経済戦争とで二回負けてるんですよ。だから、アメリカに張っておけば間違いないんです。個別企業を見ると勿論栄枯盛衰あるんですが、その中から調子のいい企業だけ選りすぐってピックアップしてるのがS&P500なんですから、それがファイナルアンサー。テスラがコケたら、代わりの企業が入るだけです。我々はインデックス買って、後は放置。お金に余裕があるのなら適宜買い増し、でいいんです。

最悪なのは保険です。どう理屈を付けようが、保険は間接コストが無駄でしかない。高給取りの営業マンや一等地の賃貸ビルのコストを負担しているのは保険契約者なんです。JRAが売上からテラ銭25%を差し引いて残りを分配しているのと同じなんです。日本には高額医療制度があるんですから、もしもの時の医療費の備えは不要で、むしろ用途を限定されない手元現金が最強。株はいつでも換金できるんですから、溶融資金は全額インデックスでいいんです。

こういうことを学校でも家庭でも教えないから、いつまで経っても日本人の金融リテラシーが上がらない。これをお読みのあなたはすぐに保険を解約しましょうねw 人生の終盤で後悔しても遅いんです。手を打つのはお早めに。

※本稿はあくまで岡野個人の見解です

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