四条烏丸〜三条

写真を本格的に撮りだしてから一年ほど経ちました。すぐに飽きるかなとも思ったのですが、意外に永続きしていますし、当分熱は冷めそうもありません。息子と共通の趣味であることも幸いして、家族でお出掛けする理由にもなり、平和ないい時間の使い方だなと改めて実感しています。

先日は息子が髪を切りに行くのに付き合って、ブラッと京都を歩いてきました。毎度のことですが、このJR京都駅に降り立つ度に「よくこんな巨大な構造物、それも古都に似つかわしくない鉄とガラス丸出しのデザインを採用したよな」と思います。建設当初は非難囂々で、今でも京都を初めて訪れた外国人はどう感じているのだろうと心配になりますが、時間が経てば街に溶け込むのでしょうか。


錦市場は人気のスポットですが、まだ中国人が少ないのでコロナ前の混雑ではありません。撮っているのはLeicaのM11+Summicron35mmなんですが、独特の発色で色気ありますよね。割りと古いレンズなので現代的な明るい写りではありませんが、ねっとりとした粘りのある色目で雰囲気があって好きです。プロカメラマンが「最初は一つの画角縛りで取り続けた方が上手くなる」と言っていたので、最近はこれ一本だけ持ち出して撮っています。

決して緩い写りでもなく、明るいところではパッキリ線が出ます。ガラスや金属の質感が分かりますよね。

錆びた金属の質感がスマホの小さな画面では伝わらないんですよね。自宅に帰ってApple TVで大画面に映し出して一人でニヤニヤしていますw このBLOGで写真を紹介したいと思ったのも、Instagramでは伝えきれないと感じたからです。紙にプリントしたくなる気持ちがよく分かります。

今回京都を歩いて感じたのは、随所に資本が投入されていて開発されているな、と。神戸は残念ながらお金が回っていないので街に活気がないんです。大阪は特に梅田の大ビル群が分かりやすいですが、京都は街が面で手入れされている感じ。やはり京都ブランドは強い。

古いものと新しいものが融合している。

アートなセンスがいいですよね。

ここ、多分敷地をBlueBottleCoffeeに貸し出して収益化してるんですよね。本業は昔の自転車屋さんだと思うんですが、外国人観光客向けのレンタルサイクルショップとして繁盛していました。

京都は本当にカフェが多くて、各ブロックに二・三件はあるんじゃないかと。このロケーションにBlueBottleを誘致したのもエラいし、業態転換したのもセンスある。

息子が「オシャレな店があるから行ってみよう」と連れて行ってくれたのがここ。新風館というのは昔のNTT局舎跡を開発した複合商業施設なんですね。初めて来ました。

クイーンのPOP-UPストアがあったり。

バイオリン演奏があったり。ここ、Ace Hotelというプレミアムホテルで、日本ではここだけなんですね。


なんすか、このシャレオツな空間は。

浮かび上がるような空間演出がステキ。京都の夜デートは雰囲気アゲアゲです。

コロナ禍で飲食店はどこも大変だったと思いますが、生き残ったお店はこれから巻き返し。日本というコンテンツの魅力は世界中に知れ渡り、今後もインバウンド客は増える一方だと思います。だってこんなに異文化体験できる国ってないんですから。製造立国はもう無理筋なんですが、今後は観光とソフトパワーでJapanコンテンツを世界に発信していきましょう。我々が我々らしく生活を楽しむことが自然に国としての強みを磨いていくことになる。それは幸せなことなんじゃないでしょうか。工場でロボットの代わりに働かされるよりよほど人間らしい暮らしだと思います。日本の将来、悲観することはないですよ。

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