キュレーションコンテンツを大事にしよう

SNS病みってよく聞きますよね。これはSNSに限らず、ネットそのものに言える現象だと思います。我々は無料で世界と繋がる手段を得たわけですが、それで手にしたものは果たして幸せだったのでしょうか?

ネット以前、コンテンツと呼べるものは一定のキュレーションを経ていました。雑誌・映画・音楽・舞台、それぞれ素人が簡単に表に出れるものではなく、それなりの審美眼を持つ人たちに選ばれない限り我々の目には触れません。もちろんこの高いハードルのせいでメジャーになれずに消えていった才能は数多くあったことでしょう。それでも永年努力を重ねていればいつか日の目を見るチャンスは得れていたでしょうし、消費者としては目にするコンテンツの質に関しては心配する必要がなかった。

これがネットの時代なると様変わりです。毎日毎日しょうもないゴミみたいなコンテンツばかりが溢れ、我々はうんざりしています。ネット初期にはあったSerendipityに巡り会える幸運には久しく出くわしておらず、何だかこちらの感性も目減りしている気がします。かといって完全にネット断ちするわけにもいかず、どうしたらいいんでしょうね。

今こそ必要なもの、それは「キュレーションされたメディア」なのだと思います。今手に入るものは、やはり紙媒体でしょう。紙媒体を発行して消費者の手元に届けるのはおカネが掛かるんです。媒体もタダではない。だからこそ得られる幸せというものがあって、今ならまだ間に合う。最近久しぶりに雑誌を買ったんですが、何だか幸せな気分になりました。表紙もいいし、広告ページだってクオリティが高い。質感の高い紙をペラペラめくっていると、何だか上質な時間を味わっている気分になります。昔はこうだったんですよね。スマホの画面一杯に出てきて邪魔する鬱陶しい広告なんて目にしなくて済む。

だから皆さん、やっぱりコンテンツにはおカネを払いましょう。無料で手に入るものなんて、所詮知れてるんですよ。無料に見えて、実は私たちの大事な時間や感性を犠牲にしている。そろそろみんな気がついてもいいんじゃないでしょうか。書店で買う紙の雑誌、映画館で見る映画、劇場に足を運んでみる演劇。スタジアムで見るスポーツや美術館で過ごす時間もいいでしょう。我々は広告やマーケティングの奴隷である必要はないんです。必要なのは、クリエイター&パフォーマーに対するリスペクトですよね

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