【関西の主要鉄道事業者の業績比較】
事業者 売上高(2024年3月期) 前年比 経常利益(2024年3月期) 前年比 主な要因 JR西日本 1兆5,300億円 +12.1% 1,250億円 +28.4% インバウンド復活・不動産開発好調 阪急阪神HD 6,000億円 +8.5% 500億円 +15.6% 百貨店売上増・沿線マンション販売好調 近鉄 4,300億円 +6.7% 300億円 +10.3% 観光事業(志摩スペイン村)回復 南海電鉄 1,400億円(単体) +4.2% 100億円(連結) +5.8% 関西空港利用者増・ホテル稼働率向上 Osaka Metro 1,200億円 +9.0% 70億円 +16.7% 駅ナカ商業施設の集客力向上 京阪HD 1,800億円 +3.4% 130億円 +8.3% 京都観光客増・ホテル事業拡充
東京圏の鉄道事業者(2024年3月期)
事業者 売上高 経常利益 経常利益率 JR東日本 3.2兆円 3,800億円 11.9% JR西日本 1.53兆円 1,250億円 8.2% 東急グループ 1.28兆円 1,100億円 8.6% 東京メトロ 4,000億円 200億円 5.0%
ざっと調べてみたんですが、JR各社の売上規模は圧倒的ですね。今にして思うとJRを地域各社に分割したのは大正解で、これが一社にまとまっているととても私鉄各社は対抗できません。関西目線ではJR西日本が営業エリアを関西に限定されているお蔭で大阪エリアへの投資が進み、現在の活況に繋がっています。梅田なんて、北側のエリアは貨物駅だったんですよ。信じられませんよね。
今や地域開発のリーダーシップは鉄道各社の手に委ねられています。関西圏では京都駅の大規模再開発を手始めに、大阪駅周辺が再開発計画の大詰めを迎えています。個人的にはようやく始まった三宮駅の再開発に期待。震災以降開発の流れに取り残されていた神戸にようやく大規模な資本が投下されます。地域活性化のインパクトは大きいでしょう。
企業規模的には阪急阪神グループがもっと存在感発揮してもいいですよね。京都阪急が無くなっちゃいましたので、京都・河原町エリアにもっと資本投下してもいい気がします。近鉄グループは奈良が狙い目なんじゃないでしょうか。
インバウンドの好影響をダイレクトに被るのは、鉄道とホテルです。海外展開するわけでもないローカル企業はもっと地域に投資してほしいものです。
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