最初は尾道に週末旅行に行こうと思ってたんですが、最近新しいホテルが沢山できてる京都の方が愉しいよな、となって目的地変更。HASSELBLAD 907X + CFV100CとLeica M11 + Summilux 50mm 1st を持ち出しました。
ビックリしたんですが、五つ星ホテルで絞り込んだら60軒以上出てきました。知らないうちに良いホテルが一杯できてるんですね。インバウンド客も多くて週末は高めですが、海外に行ったと思えば…w
この写真はHASSELBLADの907X + CFV100Cで撮りましたが、さすがに1億画素の中判。ダイナミックレンジの深みを感じますね。
たまたま取ったホテルが烏丸御池だったので、そこから寺町通に向かってブラブラ街歩き。とにかく京都はインバウンド客が多くて、街が活気づいています。そしてそこら中にある老舗の店舗を通りすがりに覗いて歩くのがとにかく愉しい! 一日中カメラ持って歩けます。軒先の暖簾とか、デザインがカッコいいんですよね。漢字ってそのままで画になります。
こちらは化粧筆で有名な白鳳堂さん。真っ白な新しい店内にズラッと筆が並ぶのは壮観です。結構いいお値段しますがw
こちらは漆器の老舗の象彦さん本店。創業は寛文元年(1661年)なので、えーと363年前ですね。こういうお店があちこちに点在するのだから京都は恐ろしい。
間接照明に照らされた漆器、美しくて溜息出ますねー この日も欧州の旅行者さんが器をお買い求めでした。日本人も頑張らねば。
こちらは村上開新堂さん。明治40年(1907年)に開業した洋菓子店です。クッキーやロシアケーキが有名。
とってもメルヘンチックなディスプレイですよね。
歴史を感じさせる店内は洋菓子を買い求める客で列ができていました。全てがアンティークで素敵。
奥にカフェが見えますが、現在は休業中みたい。店内に一歩足を踏み入れると途端にタイムスリップした感覚に陥ります。
お名残惜しいから出掛けにもう一枚。
歩き始めたのは夕方でまだ明るかったんですが、段々日が落ちると辺りは幻想的な雰囲気に。ぼうっと温かい灯が点りだして、古い絵本の中に迷い込んだ気がしてきます。
錫製品の清課堂さん。暖簾ってほんとカッコイイなー
西の空がまだ明るい御池通を渡って、南に下ります。
なぜこんな古書店にうら若い店番さんが…
段々カジュアルなお店も増えてきて、古着屋さんや靴屋さんなどが並びます。これは個人の作品を売っているフリマっぽいスペースみたいでした。写真だとサイズ感が伝わりませんか。
小学生の時に修学旅行で京都に来た時にこの辺歩いたんでしょうね。自分が大人になって関西に住むとは思ってなかった。
この日のディナーはイノベーションフレンチ中華のMOTOIさんへ。
急遽当日に予約を取ったお店でしたが、さすがのミシュラン星店の実力。雰囲気もお料理も最高でした。
美味しい食事を堪能して、満足感一杯で京都の街を夜歩き。なんて贅沢な時間の使い方なんでしょうか。
翌日は定例の鞍馬寺詣で。私は信心薄い方なんですが、それでも何か大きな力に帰依すると安心感があります。京都随一のパワースポットと言われながらあまりインバウンド客の姿を見かけることはなかったんですが、最近は増えてきました。
ここから翌週の写真に代わり、カメラをLeicaに持ち替えました。比べるとHASSELBLADはクリアな深い色、Leicaはレンズが古いSummiluxということもありふんわり優しい描写ですね。
池田屋事件の現場がそのままの名前で今も旅館として残っています。通りすがりのインバウンド客さん、知らないんだろうなぁ。
勝海舟も通った鶏鍋の名店で知人と会食。こういうビッグネームが出てくるとテンション上がりますね。
少し肌寒くなってきたので床はもう出ていませんが、風情があります。
光に誘われてフラッと。老舗のバーでした。
Leicaでぼおっと浮かび上がる光を撮ると、うっとりする写りになります。このSummilux 50mm 1stはその名も「貴婦人」と呼ばれる名玉。何でも最新のものが一番良いとはならないのが、面白いところ。
f 1.4というとても明るいレンズなので、夜なのにまるで昼間のような写り。レタッチでアンダーに落としてあります。朱色が渋い。
あまりに有名な本能寺。寺町通のど真ん中にあるんですね。中に入るのは初めてでした。
カメラをやってなかったら、きっとこんなところに目が向くこともなかったでしょうね。神は細部に宿る。
すき焼きの名店。このランプも何年使われているんでしょうか。
二度目の登場ですが、先のHASSELBLADの写りとはまた違う味わい。
古いものと新しいものが同居するミックスぶりが日本らしいですよね。
錦市場はもう普通に歩ける通りではなくなってしまい、完全に観光名所と化しています。そんな中でも昔からの名店が残っているのは嬉しい。
二週に渡り京都の街を堪能して、ホテルのルーフトップバーでひと休み。とても満足した小旅行になりました。確かにホテルは少々お高いですが、それでもやはり訪れただけの発見と歓びは必ずあるなと感じた京都の街。ぜひ皆さんも訪れて、ご自身の目で確かめください。ではまた!
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