London訪問の大きな目的がGoodwood Festival of Speedの取材でした。アメリカのモントレー・カーウィークと並ぶ世界の二大クルマイベントですが、日本人の訪問者は希でしょうね。最近は各地のモーターショーが低調で、縮小ないしは廃止の流れにあります。代わりにモントレーとグッドウッドが新型モデルの発表の場として注目を浴びています。今回も貴重なモデルが沢山展示されており、お宝の山でした。グッドウッドの何がいいかと言うと、そのお祭りの雰囲気。そもそもがイギリス貴族の遊びから始まっているので、今でも超規模の大きなピクニックイベントといった趣があり、クルマ好きが集まりたくなる場になっています。希少なレアモデルたちが実際にクローズなヒルクライムコースを疾走する様は一見の価値あり。ぜひ一度現地に足をお運び下さい。
こうして見るとイギリスにクルマ文化が深く根付いていることを実感します。高速道路の運転マナーも非常に良く、ラウンドアバウトの秩序も取れていて、イギリスがマナーの国であることがわかります。街中や地下鉄でも皆が凄くジェントルなんですよね。我々はヨーロッパを一括りに考えがちですが、お国柄というのはあるんです。近年はアメリカのモントレーが金持ち向けのイベントになってしまって、チケットも高騰、イベントの展示や設えが富裕層向けになってしまい、普通のクルマ好きが楽しめないという声を聞きます。その意味ではまだまだ普通の目線で参加できるのがグッドウッドの良さなんじゃないでしょうか。ぜひ現地でこの空気を感じていただきたいなと思います。
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