キャッシュレスサービス

ロンドンで感心したのはキャッシュレスサービスの浸透ぶりです。今回のイギリス滞在は10日ほどでしたが、現金を使ったのはホテルのベッドメイキング用にチップを置いたときだけ。後は全く現金を使うシーンがありませんでした。むしろ現金を受け付けないシーンも多く、基本はクレジットカードのタッチ決済。それもAMEXは高額な手数料を嫌って使えないところも多く、VISAがデフォルトです。私は経験していませんが、街頭パフォーマンスの芸人へのチップすらキャッシュレスらしく、このあたりの感覚は深圳に近いですね。未だに現金しか受け付けない店が散見される日本が本当に遅れて見えます。

余計な話ですが、バッキンガム宮殿でうっかり財布をすられてしまってクレジットカードの一時停止と再発行の手続きを慌ててしました。この時にも各社のサービスの差が出ており、一番優れていたのはAMEX。手元のスマホアプリから5枚のAMEX全部をポチポチと停止&再発行の手続きができます。対してVISAはアプリ/マイページから再発行手続きができるカードもありましたが、いまだにフリーダイヤルに電話が必要な会社もありイラッとしました。

AMEXで驚いたのはアプリから再発行手続きをポチッとした瞬間に新しいカード番号がその場でシステム発行されたことです。しかもApple Payに即時に新番号が反映され、すぐに利用可能になります。これには非常に助けられました。まあ自分のウォレットでありながら15桁のカード番号を全部見ることはできない(画面に表示されるのは下4桁のみ)ので、ネット上で登録されている旧番号の決済を置き換えることまではできませんが。

日本に帰国して数日して、早速AMEXから物理カードが届きました。手続きしてから中二営業日。これも優秀ですよね。対してVISAは封筒届いたのにカードが入っている形跡がなく、不審に思いながら開封したら再発行か退会かの確認通知でしたw 馬鹿かと。こちらは急いでいるのに、余計な手間暇かけるサービス設計がおかしいと思うんですが、誰も何も言わないんでしょうか。

ロンドンではTubeの改札もVISAタッチで通れますし、全部がクレジットカードのキャッシュレスサービスで徹底されています。日本は各社のQRコード決済とか、とにかく種類が無駄に多すぎます。これもお店の負担になっていて、まあ古いオーナーが面倒がるのも理解はできます。手数料を惜しむ気持ちも分かりますが、永い目で見るとそういう現金しか使えないお店は淘汰されるでしょうね。経営者の世代交代待ちです。私はお店選びの一つの判断材料にキャッシュレス対応の有無を見ます。柔軟に対応していないお店は、他のサービスも不充分なんだろうなと思うからです。未導入のお店は早く間違いに気付いてほしいものです。

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