まあそうなりますよね。自動車産業を抜いて名実共に日本産業の中心になることは明白です。ではこのインバウンド観光産業はどれくらいの成長余地があるのか。
2019年のデータですが、トップのフランスが年間約9千万人の観光客を受け入れているのに対して、日本は3千万人強。これは2024年で4千万人弱まで伸びる見込みですが、それでもまだフランスの半分です。フランスは地続きのヨーロッパ各国からクルマ移動で大量に流入するという地理的メリットがありますが、それでも日本のポテンシャルはまだまだ大きいということです。私見ですが、近い将来に8千万人程度にはなるんじゃないでしょうか。今の倍以上という数字をどう見るかですが、オーバーツーリズム問題があるとはいえ、貴重な収益源ですから問題に対処しながら伸ばしていくしかないと思います。
もう一つ考えるべきは、日本の不動産市場のポテンシャルです。
これも2023年のデータですが、東京の不動産相場はロンドン・ニューヨークの半分以下。さすがに香港は高すぎと思いますが、他の先進国の首都と同レベルに収束していくというのは現実的な予想と思いますので、今の倍程度まで上がっても不思議ではありません。もちろん少子化で国全体としては不動産価格の下落リスクはありますが、こと大都市の中心部に限っては不動産の価値が下がることは考えにくいので、妥当な見通しだと思います。
個人的には今の円相場は実勢レートより安すぎで、110 – 120円/ドルあたりが妥当なゾーンと思いますので、現状はボーナスステージです。昔に戻るとは思いませんが、さすがにバブル後の製造業の海外流出は行き過ぎで、もう少し国内に回帰してもいいはず。SHEINやTemuで売ってるような安物は中国に任せておいて、高付加価値型の製造立国に回帰するのが日本の価値パターンだと思います。
あれこれ考えると日本の未来には明るい材料しか見当たらず、若者に次代を託す我々ロートルとしては楽しみですよね。悲観論大好きなメディアの論調に騙されず、ポジティブに参りましょう。
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