昔「天国にいちばん近い島」という小説がありました。私は日本こそが「天国にいちばん近い国」だと思っています。その理由は、
- 戦争や争いごとがない
- 食べものが美味しい
- 人びとが穏やかに笑って暮らしている
- 美しい風土
- 秩序が整っている
だから。
ロシアがウクライナに侵攻したときはオイオイと思いましたが、イスラエルがパレスチナに無差別攻撃を仕掛けたときには戦慄しました。ナチスに受けた大虐殺を自分たちが当事者として他者に行うのか。もはや倫理はないのか。一般国民は自分たちが正しいと思っているのか。そして自分たちがいかに恵まれた環境で暮らしているのかを再認識しました。悲しいかな、世界の現実はこうなのです。日本を天国と呼んでもあながち的外れではありませんよね。
人は食べずには命を保てません。日々の一番小さな、けれど大事な楽しみは、食べることにあると思います。そして日本食の美味しいこと、バラエティに富んでいることは万人が認めるところ。ならば日本こそが一番日々の愉しみに満ちた国と言えるのです。
もちろん日本にだって辛い境遇で生きている人は大勢います。他人に危害を加える人や悪意を持って生活している人だって多い。それでも国民性として気性が穏やかで他者に優しい人も多いのは皆さんが一番よくお分かりのはず。誰だってピリピリ神経を張り詰めて暮らしたくはないんです。でもそうせざるを得ない環境の人が世界には多い。一歩表に出れば常に緊張感を持ってアンテナを張り、他人は信用しない。目の前の人を仲間ではなく、ライバルとして見る。そんなの嫌ですよね。
気候風土もその国が生まれもったもので、変えられない大事な条件です。灼熱の砂漠や凍てつく大地、年中太陽が貴重などんよりした天気から逃れられない国も多いのです。凛とした澄み切った空気と雪景色、桜舞い散る幻想的な光景、全てが活動的な日差し、そして紅葉に彩られた自然の恵み。こんなにも四季が魅力的な国を他には知りません。
新しいビジネスを生み出す力や活力ではアメリカ他には負けているかも知れませんが、時間通りに来る電車や高レベルなインフラ、時間や約束を守る国民性など、日本社会の秩序の高さには目を見張るものがあります。これこそが外国人が一番驚く日本の違いです。そして、これはそうそう簡単に真似はできない。アメリカや西欧諸国が如何に国が荒れているか、犯罪に手を焼いているか、毎日のニュースを見れば明らかです。日本は新しいものを闇雲に取り入れるのではなく、社会の安定と秩序を優先している国なのです。そしてそれは功を奏していると思いませんか。
こんなに素晴らしい国に生まれ、毎日を過ごしながら、私たちはあまりに悲観的で、ネガティブになっていませんか。本当に自分たちは不幸なのか、顔を上げて周りを見渡してみてください。隣人たちはもっと大変な境遇で必死に生きていませんか。
もっと自信を持って、我々は未来を楽観的に考えるべきです。特に若い人には、自分たちの恵まれた環境と明るい未来を信じてほしい。新しいビジネスモデルの開発や社会に影響の大きいハイリスクなチャレンジはもっと得意な国に任せて、私たちは穏やかに愉しく暮らす毎日を積み上げることで世界に未来を示しましょう。一度でも日本を訪れたことのある外国人は、それに気付いているのだと思います。日本に一番欠けているもの、それは自信ですよ。
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