結論から書きます。「会社(お店)は経営者の器以上にはなりません」が答えだと思います。期待されていた答えではないと思いますが、最後はこれに尽きるんじゃないでしょうか。会社の生存率というデータがあります。ソースによって数字にバラツキはありますが、それでも10年後に会社が生き残っている確率は10%以下というのが総意だと思います。成果を出せる人はそもそも多くはないんですよね。
ネットショップに限らずなんですが、あなたが一人で何か商売を始めたとします。最初にやるべきは、まずは売る商品の確保ですよね。売れ線の商材をどこかから仕入れてくるのか、それともあなたが自分で創り出すのか。どちらにしてもマーケットにウケるセンスが要りますよね。で、売るためにはマーケティング努力が必要です。今どきはやっぱりSNSで発信していくんでしょうね。これもコストを掛けずに集客するにはセンスが要求されます。で、売れたら売れたで、今度はバックオフィス処理です。納品書を発行して、梱包して、発送する。あ、その前に代金回収もしなければ。これらの作業を、多分最初はたった一人で全部やらないといけません。「うーん、そんなに大変ならサラリーマンしてる方が楽だわ」と思ったあなた。多分そうなんです。普通は勤め人で言われたことをやってる方がはるかに楽。でもそれでは飽きたらないチャレンジャーが起業の道を選択するんです。だから中国では大企業の部長より街のラーメン屋の親父の方が尊敬されるんですよね。商売することの大変さを骨身に染みて理解している国民だから。
これって普通に考えるとスーパーマンなんですよね。マーチャンダイジングできて、マーケティングできて、事務処理もそつなくこなして、コミュ力もあって。何なら人のマネージメント能力まで要求される。だから私は”サイヤ人を見つける作業”と呼んでいます。そんなのそんなにしょっちゅう見つかるわけないんですw だからおちゃのこネットでも毎月結構な方が退会していかれます。その度はこちらは寂しくなるんですが、仕方ないんですよね。事業を継続するのは本当に大変。だから10年、20年と続けてらっしゃる方は本当に尊敬します。ITの進歩でお店を始めるハードルは圧倒的に下がりましたが、だからといって成果を出し続けることが簡単になったわけでは全くない。ここを軽く考えると、続かないんです。そしてECの大変さが知れ渡ってきたような気もするんです。2000年代初頭のような理由のない楽観的な空気はもはやない。それは日本社会の閉塞感にリンクしているのかもしれません。
でも逆に考えると、だからこそチャレンジする意味があるのかもしれません。多くの人が大変さに尻込みするからこそ、一歩踏み出す人の数は減っているのかも。リスクを取る人が減った分、実はリターンは大きくなっているのかもしれません。情報だけは氾濫している現代ですから、やる前から頭でっかちになっている人が多い気もするんですよね。全体が右肩上がりに成長している時代は人と同じことをやっていてもそれなりに報われましたが、今はそれでは大した果実は手に入りません。今求められているのは、リスクを取る勇気なんじゃないでしょうか。悟空になれないとしても、クリリン程度にはなりたいですよね。それって結構な成功なんじゃないかな、と思います。ウチはそんな頑張る人を応援できる会社でありたいです。
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