Twitterの大量解雇について

個人的には前からイーロン・マスクのことはあまり信用してないんですがw、今回のTwitterの日本法人の大量解雇の行方を注目したいです。

経営者の方なら共感頂けると思いますが、なんせ日本の労働規制は厳しすぎで、これは社会のためになっていないと感じています。日本が安全・安心・安定に振った社会だということは理解していますが、労働者をここまで守る必要があるのか。それは本当に労働者のためになっているのか。甚だ疑問です。

戦後の高度成長期には、企業サイドの肩を持って組織優先、個人軽視という風潮があったのかもしれません。不当解雇や理不尽な仕打ちに泣いた人も多かったのでしょう。しかし時代は令和です。これだけコンプライアンスが重視され、個人の権利が尊重される現代に於いて、個人はそんなにも弱い存在でしょうか。仮にブラックな企業運営が行われているとして、そんな企業にいつまでもしがみついて横暴に耐える従業員がいるのでしょうか。今どきはさっさと辞めて現場が回らなくなってあっという間に市場から退場を迫られる結果になるのは明白です。

普通の人は、自分がクビになるかもしれないシチュエーションを想像して、安全策を講じておきたいんでしょうね。でも、その結果もたらされるマイナスの方が大きい。結果的に自分たちの首を絞めちゃっているんじゃないでしょうか。事業が停滞、もしくは衰退してしまっている大企業に飼い殺しされているより、思い切って転職した方が明るい未来が切り拓けるということは往々にしてあると思います。

ここで個人的な経験談を。今年亡くなった私の父は、永年三重県津市の日本鋼管 津造船所(現:JFEエンジニアリング)の現場で働いていました。私が大学生になる頃ですから1985年あたりに未曾有の円高に伴う造船不況の波が襲い、リストラに遭いました。当時の横浜造船所に転勤の打診があったようですが、田舎の土地を離れられるわけもなく、そのまま退職。ハローワークで紹介されたのが、三和シャッターの取り付け工事の自営業の仕事でした。実はウチの実家の金回りが良くなったのはここからなんですよね。結果的にリストラさまさまw 安い賃金で工員しているより、独立開業が吉と出たわけです。あのままリストラされてなかったら、二人の子供の学費や仕送りで汲々だったでしょうね。その後親父は資金を貯めて大きな農業機械を買うようになり、農業生産法人を設立して満足のいく人生を送ったと思います。

一説にはアメリカも日本も法律の厳しさ自体には大きな差はなく、過去の判例や慣行で大差がついているだけ、とも聞きます。果たしてTwitter日本法人の解雇が日本の岩盤規制に穴を穿つきっかけになるのかどうか。個人的には黒船は日本が変化するチャンスだと思っています。日本がアメリカみたいに不安定になることは望みませんが、もう少し活力が出る結果になればいいな。

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